ニューヨークがビックアップル、人種のるつぼ、と言われているのはご存知と思うが、
ここにはホントに色んな人がいる。
地下鉄を乗っていても、
アジア人、黒人、白人、ヒスパニックと
色んな人種に人がいるし、
色んな宗教の人、無宗教の人、
ストレート、ゲイ、トランスジェンダー、
ホントに色々な人たちが行き交う街。
こんな中で暮らしていると、
日本に帰った時などは、
日本人ばかりが存在する、と言う事実に、
すぐに馴染めなかったりする。
生まれ育った場所なのに、
慣れと言うものは、こんなに人を変えるものなのだ。
先日の大統領選挙では、
結局トランプが勝利をおさめたが、
ニューヨーク市の80パーセントは
ヒラリーに投票した。
トランプはニューヨーク出身なのにだ。
トランプと共和党が掲げる
白人至上主義、移民反対などは、
ニューヨークのある位置と反対の意味を持つ。
ここでは
どんな人もありのままの自分を出すことが可能で、
どんな人種がいても違和感なく受け入れられ、
「違う」ということに人々が寛容。
「違う」ということが個々の持つユニークさであり、
大切な個々の象徴なのだ。
しかし、
トランプが勝利をしたことによって、
浮き彫りになったのは、
全く正反対の思想を持っている人が
わんさかいること。
田舎へ行けば行くほど、
それが深く根付いているということ。
それは50年前のかつてのアメリカを彷彿させる。
でもそれは、彼らは
「違うこと」
に近くで触れる機会がないからだ、
と信じたい。
ニューヨークを始めアメリカの都会では、
色んな人種と行き交い、
色んなタイプの人々と触れる機会がある。
触れないことはありえないのだ。
でも田舎では違う。
多くの場合、同じ人種の同じような思想を持った人が、変化のあまりない状況で生活している。
そんな中、
全く異文化に触れていない状況で、
それを理解しろ!
と言っても
なかなか難しいのではないか。
それは島国の日本もそうだし、
アメリカの田舎でも似たようなものなのでは。
(アメリカ人は元々移民だったので、
原点は全然違うけど。。。)
そんなことだけが理由な訳ではないし、
他にも様々なことが複雑に絡みついて、
現在の状況になっているはず。
でもね、一つを直せばすべてが変わる訳ではないが、
もしかしたら一人以上が影響を受けるかもしれない。
「違うこと」に少しでももっと寛容な世界になってほしい。
ブルに立ち向かう女の子。Woman's Dayに設置された
I'm watching you! Chambers の駅構内にある目のmosaic。自分と似てる目をついついさがしてしまう。(これは全然似てない)